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まず最初に、松葉杖の持ち方を覚えることにします。巷では、多種多様の持ち方が氾濫していますが、それらの持ち方は大きく3つに分ける事ができます。これが、基本三大姿勢と呼ばれているものです。
基本三大姿勢は、下記に示す3つのフォームから成り立っています。
1.手に全体重をかけるフォーム。
2.脇の下に全体重をかけるフォーム。
3.手と脇の下に分散して体重をかけるフォーム。 |
これが基本三大姿勢です。街で見かける持ち方はこれらが主流です。ここでは、それぞれの持ち方と松葉杖のセッティングを詳細に説明します。しかし、結論から先に言いますと、この中で正しい持ち方は一つです。それは、「1.手に全体重をかけるフォーム」であり、その他の持ち方をすると、体に害を及ぼす危険があります。詳細については、この章の最後に記載します。
| 1.手に全体重をかけるフォーム |
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持ち方 |
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1.手首を外側へ直角に曲げる。
2.手のひらの腹の部分(掌底部)を握り部の上面にあて、しっかりと握る。
3.そのあと手を思い切り突っ張り、手のひらに全体重をかける。
4.松葉杖を腕と体の間でしっかり挟む。
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| 松葉杖のセッティング |
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・全体の高さは肩をリラックスさせた状態で、松葉杖を垂直に立てた場合に脇の下にあたるぐらいの高さ。
・持ち位置は、持ち方通りに持った場合、脇の下と5〜10cmくらい隙間のあく状態にする。
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| 2.脇の下に全体重をかけるフォーム |
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持ち方 |
1.手首はまったく曲げない状態にする。
2.握り部を外側から包むように、そっと握る。
3.脇の下に全体重をかけて、松葉杖にのせる。 |
| 松葉杖のセッティング |
・全体の高さは肩をリラックスさせた状態で、松葉杖を垂直に立てた場合に脇の下にしっかりあたる高さ(脇の下へ食い込む感じに)。
・持ち位置は、脇の下に体重をかけた状態で、ひじを心持ち曲げたくらいで自然につかめる位置にする。
但し、このフォームでの持ち位置はあまり重要ではないため、自分の好きな位置にしても問題無い。 |
| 3.手と脇の下に分散して体重をかけるフォーム |
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持ち方 |
1.手首を外側に約30度ほど曲げる。
2.手のひらの腹の部分(掌底部)を握り部の上面にあて、しっかりと握る。
3.脇の下に体重を半分ぐらいかけて、残り半分の体重は手のひらと腕で吸収する。
4.松葉杖を腕と体の間でしっかり挟む。 |
| 松葉杖のセッティング |
・全体の高さは肩をリラックスさせた状態で、松葉杖を垂直に立てた場合に脇の下にあたる高さ。
・持ち位置は、脇の下に松葉杖をあてた状態で、ひじを45度に曲げたときにつかめる位置にする。 |
基本三大姿勢の詳細は理解できましたでしょうか?しかし、3つ全てを詳細に理解しなくても大丈夫です。参考までにすべての持ち方を説明しましたが、正しい持ち方である「1」だけ理解するように努力しましょう。
しかし、なぜ「1」が正しいのでしょうか?それを説明するために、各フォームの長所と短所を下記に記載します。
| フォーム |
長所 |
短所 |
1
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・速く歩ける。
・小回りがきく。
・脇の下に全く負担がかからない。
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・手のひらが非常に疲れる。
(まめができる)
・腕が疲れる。 |
2
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・手が疲れない。
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・脇の下を痛める。
・肩がこる。
・速く歩けない。
・小回りがきかない。
・松葉杖が滑った場合の転倒確率が高い。 |
3
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・手と脇に疲れを分散できる。
・そこそこ速く歩ける。
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・でもやっぱり脇の下を痛める。
・肩がこる。
・多少小回りに苦労する。 |
「2」と「3」では、脇を痛めるという欠点があります。脇にはたくさんの神経が通っているため、体重をかけてしまうと、最悪の場合「神経マヒ」になってしまう可能性があるのです(数ヶ月もしびれが残ったりすることもあるそうです)。従って、脇の下に体重をかけてはいけません。そこで、「1」のフォームを使用する必要があるわけです。
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